「Amanogawaプロジェクト」とは
ダンサー・振付家の木野彩子がファシリテーターとなって、体と心を解きほぐしながら住民の皆さんと意見交換やインタビューをし、映像作品に取りまとめる市民参加型映像づくりプロジェクトです。
今の生活への思い、過去への悔み、失ったもの…さまざまな記憶や思いは一つ一つが天の川を構成している小さな星。みんなが持ち寄り集うことで、それぞれの土地ならではの集団的な記憶の外郭が浮かび上がります。さまざまな土地の違いや時代の違いを蓄積していき最終的に天の川を構成するべく、インタビュー・ダイアローグを取りながら映像とダンスの作品にします。2012年川崎市アートセンターアルテリオ小劇場(新百合ケ丘)、2015年札幌にて開催しました。
今後も活動できる場所を探しています。ご協力いただける方、場所、団体などありましたらご連絡ください。日本国内、国外どこへでも木野が伺います。
2010
川崎市アートセンターアルテリオ小劇場のクリエーションサポート事業の一環としてワークショップシリーズ「ゆるやかにのびやかなからだをつくる時間」を開始。カフェスペースを利用して新百合ケ丘周辺にお住まいのママ世代、シニア世代のネットワークづくりをはじめる。
2011
東日本大震災が起きる。新百合ケ丘で木野が制作する予定だった「幻想銀河鉄道」がつくれなくなり、サザンクロスのシーンとして構想していた部分をAmanogawaプロジェクトとして独立した映像作品「Amanogawa新百合ケ丘20120311」として発表する。
その後参加者の皆様に巣鴨教会にて行った木野公演「からたち」に出演いただき、劇場版Amanogawaプロジェクトを実現化させる。
2013
巣鴨教会で活動する合唱団「コールシャンティ」さんにご協力いただき、「からたちから」を制作。Amanogawaプロジェクトを合唱シーンもあわせて再構成する。
2015
木野の生まれ故郷である札幌にあるあけぼのアート&コミュニティセンターの協力で「Amanogawa札幌20150311」を制作。滞在していた天神山アートセンターで両作品のギャラリー展示を行った他、レッドベリースタジオにて上映会とそこから派生した木野作品「Amanogawaの記憶』を発表する。
木野彩子Saiko KINO
札幌生まれ。幼少よりモダンダンスを始める。お茶の水女子大学にて舞踊教育学を専攻。卒業後は牧野京子のもとで学び、ソロを中心に自らの身体と向かい合った作品作りを行う。”Edge”でYokohama solo duo competition2003横浜市芸術文化振興財団賞を受賞。以降日韓ダンスコンタクト、ネクストウェーブダンスなど横浜、東京、ソウルで作品発表を行なう。 2004年より文化庁在外派遣研修員としてパリで研修、2005年よりロンドンにてRussell Maliphant Companyのダンサーとして活動。 The Place Prize 2008のコミッションをうけて制作した作品”IchI”は好評をえた。2009年より神奈川と札幌を拠点に日本での活動をはじめる。2010年赤レンガ倉庫一号館にて“かめりあ”を発表する。
川崎市アートセンタークリエイション•サポート事業対象アーティスト(平成22、23年度継続支援)としてワークショップとダイアログから映像を制作するAMANOGAWAプロジェクトをたちあげ、現在も全国各地へ運ぶべく活動を続けている。
音楽家・美術家と劇場以外でのコラボレーションをしながら即興を作品に取り入れる試みを続けている。
指導者としては大学短大で非常勤講師として身体表現教育に携わる他、子育て世代及びシニア向けワークショップ、中高生向けワークショップを展開、ダンスを一般へと広める活動を行っている。静岡舞台芸術センター(SPAC)のSPAC enfantプロジェクト“タカセの夢(初演時のタイトルはユメミルチカラ)”に2010年よりカメルーン人振付家メルランニヤカムの振付アシスタントとして参加している。
おどりこさいこ(http://saikokino.blogspot.jp)踊子日記(http://saikino.blogspot.jp/)